最速降下線 — 一番速い滑り台
高1〜大学 ✦ 物理 ✦ 力学(発展) ✦ 最速降下線・サイクロイド·最速降下線
動かす前に — どうなると思う?
同じAからBへ。3つの坂のうち、一番速く着くのはどれ?
ヒント: 急に落ちると、早いうちに速くなれる
最速の坂はどれ? — 玉を放してレース
スロー再生
まっすぐ1.52 s
ふくらみ1.30 s
サイクロイド最速1.27 s
何を見ているの?
高い点Aから低い点Bへ、形のちがう坂に玉を同時に放してレースする。 まっすぐの坂が一番「短い」のに、深くへこんだ坂(サイクロイド)の玉が 先にゴールする——これが最速降下線。「あなたの坂」のふくらみを動かして、 一番速い形を自分で探そう。
なぜへこんだ坂が速いの?
- 速さは「落ちた高さ」で決まる。 摩擦のない坂では、どれだけ下に落ちたかで速さが決まる(v=√(2gh))。 だから出だしで急に落ちると、早いうちに速くなれる。
- 先に加速すると、残りを速く走れる。 サイクロイドは最初に急降下してスピードを稼ぎ、そのあとを高速で走り切る。 まっすぐの坂は出だしがゆるく、なかなか加速しないので負ける。
- でも、へこませ過ぎても遅くなる。 深くし過ぎると道のりが伸びて遠回りに。ちょうど良い形=サイクロイドで 時間が最小になる。
身近なところで
ウォータースライダーや滑り台、スキー・スノボのジャンプ台、 ジェットコースターの最初の落下カーブ、スケボーのランプ—— 速さを出す曲面はどれも「急に落として早く加速し、なめらかに走り切る」形をしている。 まっすぐな急坂ではなく、なめらかにへこんだ曲線が選ばれているのには理由がある。
