台風の危険半円 — 進路の右側はなぜ風が強い?
中3〜高1 ✦ 理科・物理 ✦ 気象 × 速度の合成 ✦ 台風の危険半円·台風の危険半円
動かす前に — どうなると思う?
台風の進行方向に対して、風が一番強いのはどっち側?
ヒント: 回転する風と、台風そのものの動きを足し合わせると…
上から見た台風 — 進路の右側が危険半円
渦の回転
家の風速 |v|49 m/s
家の位置危険半円
最大風速 Vmax51 m/s
右−左の差19 m/s
何を見ているの?
台風を真上から見た図。中心のまわりを風が反時計回りに回り、台風そのものも ある向きへ進んでいる。「自分の家」マーカーを動かして、進路・移動速度・ 中心気圧を変えると、その場所の風がどう強くなるかを確かめよう。 進行方向の右側(赤いほう)が、風の強い危険半円。
なぜ右側が強いの?
- 風 = 回転の風 + 台風の移動。 どの場所の風も、中心を回る「回転の風」に、台風そのものが進む「移動」を 足し合わせたもの(向きまで含めたベクトルの足し算)。
- 右側は足し算、左側は引き算。 北半球の反時計回りでは、進行方向の右側で回転と移動が同じ向きになり 強め合う(危険半円)。左側は逆向きで弱め合う(可航半円)。
- 速い台風ほど右に偏る。 移動速度が大きいほど、右の「+」と左の「−」の差が開く。 だから速く動く台風の右側はとくに危ない。
身近なところで
天気予報の台風進路図で「自分の地域が中心の右か左か」を見れば、暴風の 危険度の見当がつく。高潮の被害も右側で大きくなりやすく、1959年の 伊勢湾台風では右側に入った名古屋が記録的な高潮に襲われた。 「使い道」タブで防災の場面を試してみよう。
